本記事ではBigQueryにエクスポートしたGA4データを用いて、eコマースイベントで計測された売上(収益)を集計するSQLクエリについて解説をおこなう。GA4のeコマーストラッキング機能を用いたデータ集計において最も基本的な指標であり、利用頻度の高いSQLクエリである。
SQLクエリの概要
今回は、Googleが用意しているGA4のサンプルデータセットを利用して集計をおこなっている。そのため、下記のSQLクエリサンプルをコピペして、そのままBigQueryで実行していただければ、同じ結果を得ることができるようになっている。
Google Merchandise Storeは Google ブランドの商品を販売するオンライン ストアです。このサイトでは、Google アナリティクス 4 の標準のウェブ e コマースの実装と拡張計測機能が使用されます。BigQuery 一般公開データセット プログラムを通じて利用可能な ga4_obfuscated_sample_ecommerce データセットには、2020 年 11 月 1 日から 2021 年 1 月 31 日までの 3 か月間の難読化した BigQuery イベント エクスポート データのサンプルが含まれています。
(出典)
Google アナリティクス 4 e コマースウェブ実装向けの BigQuery サンプル データセット
また、BigQueryにエクスポートしたGA4データのスキーマにおいて、eコマーストラッキングの売上関連の数値は ecommerce という RECORD タイプのフィールド(カラム)に格納されている。
そして、ecommerce 内にネストされたフィールド(カラム)には ecommerce.transaction_id や ecommerce.total_item_quantity という形で記述することでアクセスすることができる。
eコマースの売上を集計するためには、 ecommerce.purchase_revenue に格納されている数値を利用する。
以下に、参考になる公式ドキュメントをまとめる。
■ 公式ドキュメント参考
[GA4] e コマース イベントを設定する
https://support.google.com/analytics/answer/12200568?hl=ja
e コマースを測定する
https://developers.google.com/analytics/devguides/collection/ga4/ecommerce?client_type=gtag
e コマース(GA4)デベロッパー ガイド
https://developers.google.com/tag-manager/ecommerce-ga4?hl=ja
SQLクエリのサンプル
今回のSQLクエリサンプルを記載する。
SELECT
event_date,
SUM(ecommerce.purchase_revenue) AS revenue
FROM
`bigquery-public-data.ga4_obfuscated_sample_ecommerce.events_202012*`
GROUP BY
event_date
ORDER BY
event_date
;
BigQueryでの集計結果
上記のクエリを実行した結果、以下のようになった。
GA4のeコマースイベントで計測された売上(収益)を日別で集計したいなど思ったときに、参考にしてほしい。